状況依存のヘルプとは?


  1. アプリケーションに関連したヘルプの起動方法

     状況依存のヘルプ、別名コンテキストヘルプなどと呼ばれています。
    ユーザーがアプリーケションプログラムを操作中に、そのオペレーション(操作)に関する ヘルプトピックを表示することです。

     状況に応じて関連したヘルプが表示されるので、ユーザからみて便利なヘルプです。
    ユーザーからの起動方法は、主なものに次の三つがあります。

    1. メニュー・ダイアログボックスを操作中にF1キーを押す。

    2. ダイアログボックスに付属している(もしあれば)ヘルプボタンを押す。
    3. 右図のダイアログボックスのタイトルバーの右隅に にのアイコンをクリックするとマウスカーソルが に変化するので、知りたいボタン類(コントロール)の上でクリックする。

  2. 状況依存のヘルプの種類

     表示されるヘルプには、上記三つとも

    (1)その操作に関する通常のHTMLヘルプのページ



    (2)を使用する方法だけ特別にポップアップヘルプ

    あります。 (1)のヘルプは通常のHTMLヘルプのページをユーザーの状況に応じて表示するだけですから、 通常のHTMLヘルプに少し変更を加えるだけで作ることができます。

    (2)のポップアップヘルプは特別な工夫(といっても簡単ですが)とポップアップ用に表示する(短い簡潔な) 文章を新たに作らねばなりません。 また、この文章は別に管理が必要で、メンテナンスが結構手間入りです。

  3. ポップアップヘルプは使用しない

     私の経験では、手間がかかる割には大した効果はないように思えます。
    簡単な言葉の意味やヒント程度しか書けませんので、そこのボタンに付いているタイトルとの禅問答 のようになっていまい結局、本編のHTMLヘルプを見ることを余儀なくされます。
    それならば、最初から関連する本格的なヘルプを表示した方が親切だと思います。
    簡単な説明でわかるようなものはボタンなどのタイトルや配置などの工夫で解決すべきです。

     本コースでは、なるべく工数をかけずに最大の効果を得られることが目的ですので、 ポップアップヘルプにつきましては省略いたします。

     余談ですが、インテリジェント・センス(IEのオートコンプリートもこの一種?)という次のコマンド候補をリストアップして選択できるポップアップヘルプのようなものがありますが、これは便利です。 ただ、これはヘルプではありません。 プログラムをゴリゴリしないとできません。

  4. 本編HTMLヘルプの状況依存化は簡単

     ポップアップヘルプと違い、特にを使用した本編HTMLヘルプの状況依存化は簡単です。
    もともと、ヘルプはあるのだし、中級コースでやってきた各ページの独立性を保つようにしておれば そのページへジャンプする機能をアプリケーションとヘルプに埋め込めば良いだけです。

     アプリケーション側では呼び出すコード(メンバー関数)を書かねばなりませんが、どの部分も決まり切った コードをカット&ペーストするだけです。

     ヘルプへ埋め込む情報は、VC++が作ってくれます。 それを受け入れる修正を少しすれば良いだけです。 新たに項目やダイアログが追加されたときは、変更されたヘッダーファイルを受け取って、どのページにリンクするか 書き足してコンパイルすれば良いだけです。

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